昨日、障害者グループホームでこんなことが起きました。
就労先から普通に戻ってきた利用者さん。
いつも通りに夕食を済ませ、
いつも通りに入浴をし、
いつもと変わらない時間を過ごしていました。
私は、夕食後の片づけを終わらせて
記録を書いていたそのとき、
何かを壊すようなものすごい音が聞こえてくるのです。
残ったもう一人の職員や利用者さんに確認すると、
2階から聞こえてくるとのこと。
大急ぎで2階に行きました。
男性利用者さんの部屋からドアをたたく音が。
たたいているというより、殴っているか蹴とばしている様子。
訪室すると、呆然と立っている男性利用者さんがいました。
ドアは内側から穴があき、閉まらない状態。
利用者さんはドアを力いっぱい蹴っていたようです。
ドアを蹴ってはいけないことを伝え、
何があったのか理由を聞くことに。
たくさんの理由を並べて訴えてくる利用者さん。
嫌いな音が聞こえたような気がするから、
食べたかったものが食べられなかったから、
過去に別の場所で、言われて嫌だったことなど。
そして、ここのグループホームを出ていきたいと訴えてくるのです。
話をずっと聞いていくと、
泣きながら「家に帰りたい」と、
本当の気持ちを話してくれました。
男性利用者さんは知的障害により、
理解度が5歳児とほぼ同じ。
家に帰りたいという願望をうまく話すことが出来ず、
ドアに感情をぶつけていたのです。
すぐに家に帰してあげることは出来ないので、
家族に連絡し話をすることで気持ちが少し落ち着きました。
気持ちを言葉にして誰かに話すことの大切さを
実体験した出来事でした。
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